将棋上達日記(雁木・相振)

将棋24で三段の筆者の対局日誌です。雁木・相振飛車で戦っています。

終盤の勉強進捗状況【30%】

先週から始めた終盤の本を読みまくる計画の進捗です。

今のところ順調に進んでいます。これまでだったら間違いなく途中で投げ出していましたが、「すぐに答えを見る」のおかげで今のところ順調に続いています。

将棋世界の付録は1冊が短く終わったという達成感があっていいですね。

今回気を付けているのは「楽しんで取り組む」です。わからなかったときに「くそ~なんで解けないんだ」と今までは思って嫌になってましたが、今回はわからなかったときに「なるほど!」と思うようにして前向きに考えています。

このまま進めば1カ月がんばれば終わりそうです。

効果はまだ特に実感していませんが、知らなかった筋がいくつか頭に入ってきているので実戦で使えるといいですね。

将棋世界付録> ほぼ39問/冊

1 【完了】 終盤のメカニズム
2 【完了】 プロの必死・しばり
3 【完了】 ホンマにやさしい詰将棋
4 【完了】 囲いの周辺手筋
5 【完了】 詰将棋手筋サプリ
6 【完了】 初段1手3手必死
7 【完了】 天国と地獄2
8 【完了】 ささやかなトリックNeo
9 【完了】 プロの受け・しのぎテクニック
10 未  伊藤果の詰将棋
11 未  天国と地獄3
12 未  村山聖魂の一手
13 未  中田章道短編詰将棋

<本>

1 【80問完了】寄せの手筋168
2 未  詰めろ将棋(200問)
3 未  手筋の達人(60問終盤のみ)
4 未  光速の寄せ総集編(149問)
5 未  しのぎの手筋200

440/1430問完了

終盤の問題集を読みまくってみる決意をした

私は終盤の勉強が嫌いです。

定跡書を読むのが好きで序中盤で優勢になるも終盤力のなさで逆転負けしたことは数知れず。。。

 

■これまで終盤の問題集が続かなかった理由

終盤の勉強をしようと思いこれまで本はたくさん買いましたがいずれも続きませんでした。その理由は

「答えがわからなくて考えるのがいやになってしまう」

からです。解けない問題をうんうん唸って考えるのはツライです。

これまで続けてこられたのは5手詰の詰将棋のみでした。これは何度も解いているので10数秒以内に答えがわかるので続けることができました。

 

■考えを改めた経緯

しかし、今回考えを新たにしました。

そのきっかけは「フラッシュ詰将棋」です。

1手詰 20問 40秒 - YouTube

これはプロの西尾さんが考案されたようで、とにかく短い時間でジャンジャン問題を強制的に解いていくものです。

これを見て思ったのです。

「答えがわからなくて投げ出すくらいなら答えをさっさと見たほうがよい」

詰将棋や終盤の問題集はわからなければ答えを見てもよいというのはネット上でも記事がいくつかありましたが私はどこか抵抗がありできませんでした。

・答えを見てしまうと問題集の価値がなくなってしまう気がする

・うんうん唸って考えないと終盤力は身につかないと思っている

でも投げ出してしまったらそこでおしまいで何も身につかないですよね。

私は学校の勉強で数学が得意だったのですが、勉強の仕方は、「わからなかったらすぐに答えを見て3回とく」というものでした。数学の勉強も将棋の勉強も同じな気がしてきました。

 

■今持っている終盤の問題集

ということで手持ちの本を調べてみました。

<本>

1 寄せの手筋168

2 詰めろ将棋(200問)

3 手筋の達人(60問終盤のみ)

4 光速の寄せ総集編(149問) 

5 しのぎの手筋200

6  羽生善治の終盤術 (約146問)

 <将棋世界付録> ほぼ39問/冊

1 プロの必死・しばり

2 ホンマにやさしい詰将棋

3 囲いの周辺手筋

4 詰将棋手筋サプリ

5 初段1手3手必死

6 天国と地獄2

7 ささやかなトリックNeo

8 プロの受け・しのぎテクニック

9 伊藤果の詰将棋

10 天国と地獄3

11 村山聖魂の一手

12 中田章道短編詰将棋

13 終盤のメカニズム

合計1430問

 

いつのまにかすごいたくさん持ってました・・・。宝の持ち腐れですね。

これをすべてやればきっと終盤力上がるでしょう。

 

■ルール

・5秒~10秒だけ考える

・答えがわからなかったらすぐに見る

・1日40問(付録1冊分)解く

 

1カ月続けたら結果を報告します。

 

終盤力に悩んでいる皆さん、一緒にチャレンジしてみませんか? 

3月の振り返り

■3月の成績

レーティング

0勝0敗

レーティング対局は2月に引き続き対局しませんでした。

<練習対局>

f:id:kohshogi:20170401175921p:plain

前回の記事で書いた、後手の戦型の比率に着目します。

横歩取り 6/16  37%

角換わり 4/16  25%

前回の記事で後手番で横歩になる確率が54%だと書いたのですが、

結果は37%でした。

指してみてわかったのは、▲76歩 △34歩 ▲26歩 △44歩となる確率は 62%なのですが、横歩を避けられて角換わりになったのが4局ありました。

先手から角交換してくれるので、後手番なのに先手番になるので悪い気はしなかったです。ただし、角換わりの勉強も必要になってきました。

 

■1か月横歩を指してみた感想

・懸念していた、定跡を知らずに一瞬で負けることはなかった。

 青野流だけ気を付けていれば大丈夫そう

・斎藤流・三枚堂流だけでなんとか指せた。とにかく攻める姿勢が大切だと思った

・新しいことを勉強するのは楽しい。角換わりや相掛かりの基本を勉強できて面白かった。

 

■3月の勉強

詰将棋 291問達成

 ⇒2,3月は詰将棋をさぼってしまった。4月はもっとやる

棋譜並べ 横歩で24強豪の棋譜多数並べた 30局×2くらい

 

いよいよ4月からはレーティング戦に復帰し実戦投入したいと思います。

横歩取り業界に参入しようと思います

2月は一局もレーティング対局をしませんでした。

1月に負けが込んだのと、居角左美濃出現の影響で自分のこれまでの戦法が指しづらくなってしまい対局に自信をもって望めなくなったので少し休むことにしました。
以下長文ですが振り返りです。

■これまでの私の序盤戦法
・先手でも後手でも角道を止めて矢倉にする
・毎回同じ形になるように▲66歩、△44歩型の矢倉にする
・相手が飛車を振ってきたらこちらも振って相振りにする

■居角左美濃出現のおかげで困った点
・(先手の例) ▲66歩 ▲77銀型に組むと居角左美濃に組まれてしまう。
 対策を色々調べたけど、どうにもうまい対策がみつからない。
 一方的に攻められてひたすら受ける展開になってしまう
 ▲76歩△84歩▲68銀なら △34歩▲77銀で67歩型で組めるが、
 ▲76歩△34歩▲66歩だと、左美濃の餌食になってしまう。

■後手番の 25歩先決めの△33角型が戦いづらい
局面検索をしたところ、9勝16敗で負け越しているので、後手番の戦い方を見直したい
⇒それなら84歩とついて角道を止めない矢倉にしたら?
 ということで後手番で2手目に△84歩と指す練習をしていたのが2月の前半だったが、結果としてはこれはやめた。

■後手番2手目△84歩をやめた理由
・矢倉になる確率が低い R1800くらいの人の棋譜を30局ほど調べたが、
 2手目△84歩で先手が矢倉にしてくれる確率がたったの10%程度だった。
・2手目△84歩を指すと、先手中飛車、先手四間飛車、角換わりの勉強をしないといけない。角換わりが特に最近速攻で▲45桂とするのが流行っていて指す気がしなかった

■後手番で横歩を検討する
・戦法の出現率は勉強するうえで重要だと思い、今度は▲76歩 △34歩の時に 3手目 ▲26歩とされる割合はどの程度か過去の棋譜から調べてみた。
初手 ▲26歩率 10局 12%
初手 ▲76歩率 69局 88%
   うち 3手目▲26歩率 43局 54%!!
なんと半分以上も出現することがわかった。2手目に△34歩、4手目に△84歩を自分が指せば5割以上横歩取りになるということ。

■後手番で横歩を指すのに必要な準備
・これまで横歩は1局も指したことがなかったので全く知識がなかったが、
 調べてみると横歩とりは後手が戦法の選択権が多いということがわかった。
・つまり、先手番だと勉強必須の△45角戦法や△23歩戦法などの奇襲を使わないのであれば勉強不要
・現在流行っているのは84飛+52玉+72銀型で、これとあとは先手から誘導できる青野流さえ勉強しておけばOK。(プラス勇気流▲68玉もいる)

→後手横歩は意外と参入障壁が低いことがわかった。

 

■勉強テキスト
・昨年買った糸谷・斎藤の現代将棋解体新書の横歩編
順位戦切り抜きの横歩の棋譜 22局
・24高段で横歩指す人の棋譜 20局程度

■これまで練習で指した感触
・斎藤流で▲36歩の瞬間に△86歩から飛車切って攻める指し方がとてもわかりやすく戦法初心者でも指しやすい

・斎藤流を受けてくれなくても今度は三枚堂流があり後手が攻め続けることができる
・後手番で積極的に攻められるのがよい
・急戦でボコられるのを心配していたが、とりあえず歩交換後△52玉と上がっておけば すぐにはやられない。
・すぐ終盤になり、棋譜も短いので棋譜並べがサクサクできて楽しい。

今のところ後手番9局指して横歩出現率4局。大体予想通り。
しかも指し始めたばかりなのに3勝1敗で勝ち越している

ということでもう少し練習したら本番投入したいと思っています。
新しい戦法を勉強するのは永らくしていませんでしたが、新鮮で楽しいですね。

指しなれない戦法を指す不安もありますが、楽しみのほうが大きいのでチャレンジしたいと思います。

 

■戦型選択見直し(2017/3/4)
先手
 ▲76歩に△84歩なら▲77銀型矢倉
      △34歩なら▲66歩から矢倉か相振飛車

後手
 ▲76歩△34歩▲26歩なら横歩
 ▲76歩△34歩▲66歩なら相振か矢倉
 ▲26歩~▲25歩ならいままで通り△44歩△33角で矢倉模様
 課題 横歩取らずの相掛かり模様と先手から一手損角換わりのときの指し方

1月の成績

■1月の成績

1勝6敗 R1834⇒1756

1月は大きく負け越してしまいました。

 

■1月の内訳

矢倉その他 0-2

相振三間 1-3

相振向  0-1

矢倉はいずれも急戦でつぶされてしまいました。

相振は引き飛車で4筋の攻めにうまく対応できず。研究はしているのですが、なかなかうまくいきません。

1月は苦手な戦型に多く当たってしまい負けが込んだと言えそうです。

 

■1月の勉強

詰将棋5手詰 720問

棋譜並べ 44局

詰将棋は頑張ってやりましたが、負けが込んだこともあり、棋譜並べは途中から止めてしまいました。

10月から棋譜並べを詰将棋に次ぐ勉強の柱に据えていたのですが、昨年10月以降の成績は

1-2、4-6、5-5、1-6と振るいませんでした。

年末年始気合を入れて勉強したのですがなかなか結果につながりません。

結果が出ないとどうしても戦法のせいにしたくなり、2手目に△84歩と指して角換わり棒銀をやってみようかななどいろいろ考えてしまうのですが、結局将棋は終盤だということで、戦法はこれまで通りで2月は終盤の勉強比率を増やしたいと思います。

 

■2月の目標

詰将棋はこれまで通り 土日は1日60問、平日は20問目標

棋譜並べは半分に減らす

・詰めろ将棋を1日10問解く(詰めろ、詰めろ逃れを5問ずつ)

 

居角左美濃対策▲3八飛型

今年に入ってから居角左美濃と対戦する機会が増えてきました。

ネットで対策を調べると、居玉+▲46角型が有力とあるのですが、棋譜を見ると一方的に攻められるのをひたすら受けて入玉する将棋が多くとても指しこなせそうにありません。

本局は▲3八飛(△72飛)と寄る対策を試してみました。

実戦は後手が私で先後逆ですが、私は序盤で△84歩を突かないので、この対策は後手番でも使えそうです。

 

先手:相手
後手:私

▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △4四歩 ▲4八銀 △4二銀
▲2五歩 △3三銀 ▲4六歩 △3二金 ▲4七銀 △5四歩
▲6八玉 △7四歩 ▲7八銀 △5二金 ▲3六歩 △3一角
▲3七桂 △6四角 ▲5八金右 △4三金右 ▲7九玉 △7二飛
▲4八飛

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△7五歩 ▲同歩 △同飛 ▲6六歩 △6二銀
▲5六銀 △8二角 ▲9六歩 △5五歩

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焦ってつく必要なかったか。ただし▲65歩とされると△55歩突けなくなるので急戦を防ぐ意味ではよかったか。

<図から>▲6七銀引 △4一王
▲1六歩 △1四歩 ▲1七香 △7四飛

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▲75香車の隙を作りよくなかった。△71飛車と引いて使うべきだった。

<図から>▲1八飛 △2二銀
▲7六歩 △3三桂 ▲1五歩 △同歩 ▲同香 △1三歩
▲7七角 △7一飛 ▲8八玉 △9四歩 ▲4七金 △5三銀
▲6八角 △3一王 ▲7七銀 △2一王 ▲5六歩 △同歩
▲7八金 △5四銀 ▲5六銀 △5五歩 ▲6七銀 △5一飛
▲9八香 △6四歩 ▲9九玉 △6五歩

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ここで戦いを起こしたのがまずかったか。先手のほうが固い、駒も先手のほうが働いているので。

<図から>▲同歩 △同銀
▲4五歩 △5六歩 ▲6六歩 △5四銀 ▲4四歩 △同金
▲5六銀 △5五歩 ▲6七銀 △4五歩 ▲8八銀 △6一飛

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これがよくなかった。▲53歩がいい手で失敗。角がつかえていないので、△64角~△42角とかだった?

<図から>▲3五歩 △同歩 ▲5三歩 △6二飛 ▲3四歩 △同金
▲3六歩 △同歩 ▲同金 △3五歩

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敗着か。角を裁かせてしまい一気に寄せられてしまった。△56歩で△37角成楽しみにしておけばまだ少しは戦えたか。

<図から>▲同金 △同金
▲同角 △3四金 ▲5二歩成 △同飛 ▲5三金 △7二飛
▲5四金 △3五金 ▲4四歩 △7四飛 ▲4三銀 △3一金
▲3四歩 △同金 ▲7五歩 △8四飛 ▲3四銀成 △5四飛
▲2四歩 △6一角 ▲3三成銀 △同銀 ▲2三歩成 △2二銀打
▲1三香成
まで121手で先手の勝ち

■反省

・居角左美濃に対して急戦でつぶされなかったのは収穫。

・持久戦になってどのような方針でさすべきだったか、攻めの形が作れずひたすら固められてしまい、作戦負けになってしまった点要検討。

・持久戦になったあと、△82の角をどう使うのかがポイントっぽい

2016年の反省

2016年を振り返りたいとおもいます。

■2016年成績
88戦 45勝 43敗 勝率0.51
1710⇒1834
2016年 最高R 1892(11/13)

2016年は目標の100戦が達成できませんでした。ただし、レートは上げることはできました。

■年度別成績
2013 1/1 1646
2014 1/1 1840
2015 1/1 1762
2016 1/1 1710
2017 1/1 1834

■戦型別成績

戦型 先手 後手 合計
矢倉37銀 4-6 3-3 7-9
矢倉他 3-9 5-9 8-18
相振三間 8-6 5-5 13-11
相振他 2-0 3-1 5-1
その他 3-2 2-1 5-3
時間切 2-0 5-1 7-1
合計 22-23 23-20 45-43

今年は相振飛車でようやく星を稼ぐことができました。
特に相振三間飛車の対策ができたのが大きかったです。
一方矢倉は苦戦が続きました。矢倉その他の戦型で10も負け越してしまいました。
矢倉その他は終盤勝負になることが多く、終盤で競り負けたような印象があります。

■今年成長した点
・相振三間対策ができた(一手損高美濃)
・1800点代の人に中盤までで互角に戦えるようになってきた。
1800点の水に慣れてきた感触はあります。

■2016年の勉強
詰将棋ファーストでとにかくまず詰将棋を解いた
・8月以降は棋譜並べをセカンドで取り組んだ

棋譜並べの効果で第一感の精度が高まってきた感じがあります。

今年も本ブログをよろしくお願いします。