読みと終盤力を強化するメニューを考えた(指定時間オート棋譜並べ)
終盤力と読みを鍛えたいと思い新しい勉強法を考えました。
名付けて「指定時間オート棋譜並べ@終盤」です
普通の棋譜並べとの違いですが、
・アプリを使って所定時間毎に自動で盤面を動かす
・投了前の40手だけを並べる
・勝った方をもって考え、持ち時間60秒で考える 相手の手は10秒で指す
・予測手を紙に書いて答え合わせをする
必要なものはフラ盤とtinytaskというアプリです。
<やり方>
①フラ盤で棋譜を開き、投了40手前の局面にする
②tinytaskの青丸ボタンを押して記録を開始し、フラ盤の”1手進む”にカーソルを持っていく
③60秒経過したら1クリック、70秒経過後にさらに1クリック押して2手進めて、tinytaskの赤丸ボタンを押す
④tinytaskのツールボタンを押して"continuous playback"(無限ループ)にチェックを入れる
⑤緑の⇒ボタンを押して対局開始
※注意※停止の方法をhelpで読んでからやってください!知らないと止められなくなります(break か scroll rock か ctrl+alt+shift+Pで止まる)
⑥ノートを用意して、1手ごとに自分の予測手を記入する
⑦1問5点で答え合わせをする
■試してみた結果
加藤戦 10問正解 50点
豊川戦 12問正解 60点
増田戦 14問正解 70点(過去に一度棋譜見ていたが)
取る一手の局面も多いので70点くらいは取れるかと思っていたのですがやってみるとなかなか当たらないです。最後の詰みの手は今のところ読み切れていて当たるとうれしいです。
最近は平日仕事終わって寝る前に1局練習将棋を指すのを日課にしていたのですが、読みを鍛える意味ではこの勉強法に取り組んだ方が効果があるかもしれません。
・あと何手で投了かがわかるので、寄り形から逆算して指し手を考えられる
・答え合わせをすることで何点取れたか張り合いがでる
・準備があまりいらず簡単にできる
思い付きの割にはなかなか面白いので27連勝の棋譜を順番に並べて勉強しようと思います。
5月の成績 ソフト解析と問題の答えをすぐに見るのはやめる
■2017年の成績
1月 1勝6敗 R1834⇒1756
2,3月 対局なし
4月 4勝2敗 R1756→R1788
5月 1勝4敗 R1788→1753 ●●●●○
5月はGW中に4連敗し、レートを落としてしまいました。
■原因分析
・4月の中旬に将棋ソフトをバージョンアップして、解析をしやすくした
その結果対局後にすぐに棋譜解析させて自分であまり考えず感想戦を終えてしまっていた
・終盤の問題を解きまくっていたが、すぐに答えを見てしまい自分の頭であまり考えなかった
⇒2つに共通するのは「自分の頭であまり考えなくなっている」という点です。
前から気づいていたことですが、私は”読みの力”がほかの二段の方と比べて弱いようです。将棋ソフトの解析とすぐに答えを見ることに注力した結果、読みの力がさらに弱くなったように感じ、GWは読み抜けによるうっかり(馬をただで取られる・勝手読みをする)が多発しました。
将棋は考えてから指さないといけないのに、何も考えずぱっと指してしまっていました。これでは勝てませんね。今振り返ると考えるのが嫌になっていたんだと思います。
■勉強法の変更
GW直後から勉強法を変えました
・ソフト解析はやめる
・終盤の問題解きまくるも中断。
終盤の問題は寄せの手筋200や囲い崩しのような手筋系の問題は覚えることに意味がありそうですが、次の一手などの問題は自分の実戦で出現するわけではないので覚えても再現性がないのであまり役に立たないことに気づきました。
・詰将棋に立ち返ってたくさん解く
5手詰 860問完了
tryeveryday 約15問
いっつも詰将棋を解こうと決心してなかなか続かないのですが、今回は継続していきます。
澤田六段、歩だけで木村穴熊を攻略
昨日は王位リーグ最終戦がありました。私は挑戦の目がお互いにある木村-澤田戦に注目していたのですが、澤田さんの穴熊攻略が素晴らしかったので紹介します。
73手目の局面で先手は鉄壁の穴熊。後手は薄い右玉なのに先手の駒はさばけそうで後手苦しそうです。
<図から>△86歩 ▲同銀 △54銀
まずはここで一本8筋を突き捨てます。自分は▲35歩の応対ばかり考えてましたが右辺だけ見てはいけないんですね。
しばらく進んで103手目で先手は角切りの猛攻をかけ、銀を取ったところです。当然△34同歩と思いきや・・・
<図から>△8六歩▲同歩△8七歩▲6六歩△3四歩
ここも手抜いて8筋攻めです。今なら馬が55にいるので▲86同銀ととれないんですね。▲66歩まで指させて△34歩と戻しました。
ここから先手は龍を作るも後手は銀を投入して受け、127手目で▲87金と歩を払いました。ここでてっきり△37角成として駒得を主張するのかと思ったのですが・・・
<図から>△8五歩▲同歩△5六歩
角2枚が並んでいるタイミングで△85歩を入れます。手抜くと△86歩▲同銀なら△68角成があるので▲85歩ととるしかないということでしょうか。
そして△56歩と垂らして先手陣にプレッシャーをかけつつ手番を渡してしまいます。
ここから進んで133手目で先手は▲45金と角馬のどちらかを取りにきたところ。ここで決め手がでます。
<図から>△8六歩▲4六金△8七歩成▲3五金△8六歩▲8八銀△同と▲同玉△8七金▲7九玉△5七銀
馬角取りを放置してまたも8筋攻め。そして攻めをつなげる再度の86歩。先手は角2枚を取るも玉を下段に落とされ一気に寄り形に追い込まれました。
私は穴熊相手だと駒を渡してカウンターを食らうのを怖がり一方的に受ける展開になって負けてしまうことが多いのですが、本局の澤田さんのタイミングを見計らった8筋の歩の攻め、そして56歩の垂らしは非常に勉強になりました。
最後に角2枚を渡すまで、自分の持ち駒を相手に渡さず歩だけで攻めたのがとても印象的でした。
穴熊って歩だけで攻略できるんですね。
また一から出直し
GW中皆さんいかがおすごしだったでしょうか?
私は熱心に将棋の勉強をしていました。
■勉強メニュー
・毎日詰将棋60問
・終盤の問題40問
・棋譜並べ2~3局
・対局1局
9日休みがあって5日間は上記のメニューをこなしていました。
が、将棋は全く勝てませんでした。
レーティング対局で4連敗・・・
たくさん勉強したのに結果が出ずがっかりです。
思い返してみると、休みの期間中に気合を入れて勉強しても結果が全然ついてこなかったのは以前も経験がありました。昨年末せっせと棋譜並べをしたのですが結果は芳しくありませんでした。
原因を考えてみたのですが、どうも毎日将棋に接しているとだんだん考えるのが面倒になってきているような気がします。
・詰将棋は答えの筋だけで、変化手順を考えていない
・終盤の問題もすぐに答えを見てしまいあまりよく考えていない
・棋譜並べもあまり考えず並べてるだけになっている
・そして対局でも深く読まず見えた手を指しているだけになっている
・対局後にコンピュータに解析させてわかった気になっている
将棋は読みのゲームなので考えが浅いとまあ勝てないですよね。
せっかく時間をかけて勉強したのに結果が出なかったのは残念でがっくりですが、勉強方法をまた見直して一から頑張ろうと思います。
「将棋は自分の頭で考えた分だけ強くなる」by加藤一二三
4月の成績
■2017年の成績
1月 1勝6敗 R1834⇒1756
2,3月 対局なし
4月 4勝2敗 R1756→R1788
レーティング戦に復帰した4月は勝ち越すことができました。
■対局の内訳
後手番横歩取りの勉強をさんざんしたのに1局もなりませんでした。。。
そもそも後手番が1局しかありませんでした。
■終盤勉強状況(61%完了)
終盤の勉強はまだ続いています。ゴールデンウィーク中にやった中田章道詰将棋(7手~15手)がきつかったです。解ける気がしないので、盤に駒を並べながら解きました。動かさないでやらないと効果があまりないといわれているのは知っていますが、やらないよりやったほうがよい、楽しくないと続かないという方針を堅持し、とにかく続けることを優先しています。
ただやっててやはり詰将棋は長いのを無理して解くよりも解ける問題をたくさんやった方がいい気がしてきました。手筋ものは知っておくだけでも役に立ちますが、詰将棋は読み切ることに価値がありそうです。
<将棋世界付録> ほぼ39問/冊
1 【完了】 終盤のメカニズム
2 【完了】 プロの必死・しばり
3 【完了】 ホンマにやさしい詰将棋
4 【完了】 囲いの周辺手筋
5 【完了】 詰将棋手筋サプリ
6 【完了】 初段1手3手必死
7 【完了】 天国と地獄2
8 【完了】 ささやかなトリックNeo
9 【完了】 プロの受け・しのぎテクニック
10 未 伊藤果の詰将棋
11 未 天国と地獄3
12 未 村山聖魂の一手
13 【完了】 中田章道短編詰将棋集
<本>
1 【完了】寄せの手筋168
2 【完了】 詰めろ将棋(280問)
3 【完了】 手筋の達人(60問終盤のみ)
4 【30問完了】 光速の寄せ総集編(149問)
5 未 しのぎの手筋200
6 未 羽生善治の終盤術1 (146問)
928/1510問完了
終盤の勉強進捗状況【30%】
先週から始めた終盤の本を読みまくる計画の進捗です。
今のところ順調に進んでいます。これまでだったら間違いなく途中で投げ出していましたが、「すぐに答えを見る」のおかげで今のところ順調に続いています。
将棋世界の付録は1冊が短く終わったという達成感があっていいですね。
今回気を付けているのは「楽しんで取り組む」です。わからなかったときに「くそ~なんで解けないんだ」と今までは思って嫌になってましたが、今回はわからなかったときに「なるほど!」と思うようにして前向きに考えています。
このまま進めば1カ月がんばれば終わりそうです。
効果はまだ特に実感していませんが、知らなかった筋がいくつか頭に入ってきているので実戦で使えるといいですね。
<将棋世界付録> ほぼ39問/冊
1 【完了】 終盤のメカニズム
2 【完了】 プロの必死・しばり
3 【完了】 ホンマにやさしい詰将棋
4 【完了】 囲いの周辺手筋
5 【完了】 詰将棋手筋サプリ
6 【完了】 初段1手3手必死
7 【完了】 天国と地獄2
8 【完了】 ささやかなトリックNeo
9 【完了】 プロの受け・しのぎテクニック
10 未 伊藤果の詰将棋
11 未 天国と地獄3
12 未 村山聖魂の一手
13 未 中田章道短編詰将棋集
<本>
1 【80問完了】寄せの手筋168
2 未 詰めろ将棋(200問)
3 未 手筋の達人(60問終盤のみ)
4 未 光速の寄せ総集編(149問)
5 未 しのぎの手筋200
440/1430問完了
終盤の問題集を読みまくってみる決意をした
私は終盤の勉強が嫌いです。
定跡書を読むのが好きで序中盤で優勢になるも終盤力のなさで逆転負けしたことは数知れず。。。
■これまで終盤の問題集が続かなかった理由
終盤の勉強をしようと思いこれまで本はたくさん買いましたがいずれも続きませんでした。その理由は
「答えがわからなくて考えるのがいやになってしまう」
からです。解けない問題をうんうん唸って考えるのはツライです。
これまで続けてこられたのは5手詰の詰将棋のみでした。これは何度も解いているので10数秒以内に答えがわかるので続けることができました。
■考えを改めた経緯
しかし、今回考えを新たにしました。
そのきっかけは「フラッシュ詰将棋」です。
これはプロの西尾さんが考案されたようで、とにかく短い時間でジャンジャン問題を強制的に解いていくものです。
これを見て思ったのです。
「答えがわからなくて投げ出すくらいなら答えをさっさと見たほうがよい」
詰将棋や終盤の問題集はわからなければ答えを見てもよいというのはネット上でも記事がいくつかありましたが私はどこか抵抗がありできませんでした。
・答えを見てしまうと問題集の価値がなくなってしまう気がする
・うんうん唸って考えないと終盤力は身につかないと思っている
でも投げ出してしまったらそこでおしまいで何も身につかないですよね。
私は学校の勉強で数学が得意だったのですが、勉強の仕方は、「わからなかったらすぐに答えを見て3回とく」というものでした。数学の勉強も将棋の勉強も同じな気がしてきました。
■今持っている終盤の問題集
ということで手持ちの本を調べてみました。
<本>
1 寄せの手筋168
2 詰めろ将棋(200問)
3 手筋の達人(60問終盤のみ)
4 光速の寄せ総集編(149問)
5 しのぎの手筋200
6 羽生善治の終盤術 (約146問)
<将棋世界付録> ほぼ39問/冊
1 プロの必死・しばり
2 ホンマにやさしい詰将棋
3 囲いの周辺手筋
4 詰将棋手筋サプリ
5 初段1手3手必死
6 天国と地獄2
7 ささやかなトリックNeo
8 プロの受け・しのぎテクニック
9 伊藤果の詰将棋
10 天国と地獄3
11 村山聖魂の一手
12 中田章道短編詰将棋集
13 終盤のメカニズム
合計1430問
いつのまにかすごいたくさん持ってました・・・。宝の持ち腐れですね。
これをすべてやればきっと終盤力上がるでしょう。
■ルール
・5秒~10秒だけ考える
・答えがわからなかったらすぐに見る
・1日40問(付録1冊分)解く
1カ月続けたら結果を報告します。
終盤力に悩んでいる皆さん、一緒にチャレンジしてみませんか?