将棋上達日記(雁木・相振)

将棋24で三段の筆者の対局日誌です。雁木・相振飛車で戦っています。

将棋の勉強をポイントに換算する

将棋の勉強法は様々で何をやったら強くなりますか?という質問をいろんなところで見かけます。

詰将棋棋譜並べ、定跡本を読む、次の一手などなど。

 

今回様々な勉強法を1つの指標で見える化することを思いついたのでやってみることにしました。勉強のポイント換算です。

 

■ポイント換算のルール

・5手詰の詰将棋1問を1ポイント

棋譜並べ1局を6ポイント

・対局後の反省をノートに書いたら10ポイント

・定跡本・次の一手等の本を読んだら2ページで1ポイント

目標は平日は15ポイント、休日は100ポイントに設定しました。

5手詰の詰将棋60問、棋譜並べ4局、問題集10問(20ページ)、対局の反省1回で

60+4×6+10+10=104ポイント

月間目標ポイント1100ポイントにして1月からとりくんでいます。

これまでのところ、

1/1 42P、1/2 12P、1/3 36P

1/4 92P、1/5 34P、1/6 114P

1/7 104P で合計434ポイントまで貯めることができました。

ポイント制のいいところはどの勉強をしてもポイントが貯まるので、勉強内容のバランスを変えることが可能なところです。

例えば詰将棋を60問⇒40問に減らして代わりに棋譜並べを4⇒8局に増やすといった融通がききます。

 

これまでずっと休みの日は1日60問の5手詰詰将棋を課していたのですが、いつもまにかやらなくなっていました。(同じ問題ばかり解いていても強くならない気がしてやめてしまった。)するとやっぱりレーティングも下がってしまうんですね。

将棋の勉強は質より量という言葉もあり、とにかく今年一年は月間1100ポイントたまるようにがんばっていきたいと思います。

2017年の反省

久々の投稿となってしまいましたが、2017年を振り返りたいと思います。

■2017年成績
62戦 24勝 38敗 勝率0.39
1834⇒1635
2016年 最高R 1834(1/1)

2017年は大きく負けてしまいました。目標の100局も達成できませんでした。

■年度別成績
2013 1/1 1646
2014 1/1 1840
2015 1/1 1762
2016 1/1 1710
2017 1/1 1834
2018/1/1 1635

■月別成績
1月 1-6  7月 3-4
4月 4-2  8月 5-6
5月 1-4  9月 2-1
6月 1-4  11月 2-8
      12月 5-4
上期 6-14 下期 17-23
月の反省としては1月と11月に負けすぎました。
対局の管理をあまりしていなかったため、詰将棋棋譜並べなどの勉強が準備不足の状態で対局して負けを繰り返してしまいました。

■戦型別成績

先手 後手 合計
矢倉37銀 1-3 0-0 1-3
矢倉右四間飛車 0-3 0-0 0-3
矢倉その他 1-3 0-2 1-5
時間切れ 1-0 1-0 2-0
相振三間 3-3 3-4 6-7
振飛車 1-2 1-4 2-6
雁木 6-3 4-8 10-11
雁木角換 0-1 1-0 1-1
その他 1-1 0-1 1-2
合計 14-19 10-19 24-38

今年は大きく戦法を変えた年でした。
2月に横歩取りと角換わりをやることにして、7月に雁木に転向しました。
矢倉の戦績は2-11とひどいものだったので転向はよかったと思います。
雁木の戦績はほぼ互角で健闘しました。
振飛車(三間以外)で4つ負け越したのが痛かったです。

■今年の反省
月ごとの反省を途中からしなくなってしまった。
ブログを書かなくなってしまった
PDCAが回らなくなってしまった。
月毎の勝敗の管理をしなくなってしまった。
⇒大きく負け越す月ができてしまった。これがRを落としてしまった大きな原因となった。

今年はレートを大きく下げてしまい上達という点では残念な年でしたが、
横歩取り、角換わり、雁木と新たな戦法に挑戦したチャレンジの年でもありました。

来年も引き続き将棋に楽しく取り組みたいと思います。

8月2週3週の戦績と取り組んだ準備

お盆休みが終わりましたね。

例年休みにいっぱい将棋の勉強をするもなぜか勝てないパターンが続いていたのですが、今年は勝ち越すことができました。

 

■8/12~20の結果

4勝3敗

× × ○ × ○ ○ ○

右四間、相振、時切、相振、相振、雁木、相振

 

■勝つために取り組んだ準備

・8/8、8/10 5手詰40問

・?練習対局 4局

・藤井相振本2巻 20P

・藤井相振本3巻(図書館) 109P

・CPU対戦 2局(当然負け)

 +2090から再戦 勝ち +2245から再戦 負け

・ひとめの必死 62問

・終盤の定跡(図書館) 150P

・読むだけで強くなる終盤のコツ(図書館) 48P

NHK杯観戦 中村-行方(雁木)

・CPU対戦結果を棋譜並べ 10局

おおむね勝ちに直結する準備ができたのですが、以下反省です

<効果低い>

練習対局4局は寝る前に将棋クエストをしてしまい目と体が疲れるだけで効果が低かった。こういうのを減らしていかないといけない。

<効果あり>

・CPUとの+2000位からの再戦の練習で自分には必死をかける力が弱いなと感じ人目の必死を購入した。必死のパターンが少しわかってきた。対局のうち1局は必至を勝てたので効果を実感。

・CPU対戦結果を棋譜並べは手筋を覚えられて効果ありそう。負けるのであまり楽しくはないが、週に2局目指して継続する

<その他>

お盆の対局は相振が多くなってしまいあまり雁木にならなかった。藤井先生の相振本を復習する。

 

■マイ格言

・雁木は54歩と突いたら 47銀型にする、64歩と突いたら57銀型にする

・相振は相手が53銀型にしてきたら矢倉にする、そうでなければ1手損で雁木にする

将棋の勉強をするのでなく、勝つための準備をする

■8月1週 の成績

● vs嬉野流

○ 雁木 角交換型

 

■8月1週の対局に向けてした準備 7/31~

・雁木伝説 読み返し 4章(攻める章 変則章 三手角章 角交換章)×2

毎日新聞11手詰将棋 3問

・終盤の定跡 詰将棋10問 必至30問

・7/29対局をノートに書き反省

・5手詰将棋240問

・CPUと過去の対局の途中(仕掛けあたり)から対戦 & 負けてから 優勢側で対局 4局

 +2000から 負け

 +3649から 勝ち

 +2883から 負け

 +2902から 勝ち

NHK杯 増田vs深浦戦観戦

勉強法と戦法を変えてから将棋の勉強についても考え方を変えました。

タイトルの通り、「勝つための準備をする」にもっとこだわることにしました。

棋譜並べ、NHK杯観戦、将棋世界を読むは将棋の勉強ですが、勝つための準備になっているのか?と自問すると必ずしもそうでないと思うようになりました。

そう考えることで、電車で移動するときにもっていく将棋の本が将棋世界でなく、

雁木伝説に変わりました。どっちが読んでて楽しいかは別問題ですが、楽しむより勝ちたい方を優先することにしました。

CPUとの対戦も練習将棋に比べると必ず負けるのでつまらないですが、いろんな手筋を教えてもらえるので「勝つための準備」になっていると思います。

 

今週の対局は雁木の準備がもろにうまくいった一局でした。

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<図から>

▲4五歩(+200)△同歩

▲同桂△4四銀

▲4六歩△6四銀

▲3五歩△同歩

▲7一角△4二飛

▲4四角成△同金

▲5三銀△4三飛

▲5二銀△4二飛

▲6三銀成(+800)

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こういう勝ち方が増えてくればレーティングも上げて行けそうです。

横歩やめました。雁木始めました。

■2017年の成績

1月 1勝6敗 R1834⇒1756

2,3月 対局なし

4月 4勝2敗 R1756→R1788

5月 1勝4敗 R1788→1753 

6月 1勝4敗 R1753→1705

7月 3勝4敗 R1705→1691 ●●○○○

 

久しぶりの投稿となってしまいましたが、将棋はつづけています 。

5月、6月と成績が振るわず7月も当初4連敗してRがかなり落ち込んでしまいました。

あまりにも勝てなくなってしまったので、戦法・勉強法の抜本的な見直しを行いました。

 

■戦法見直し

・2月から取り組んだ横歩取り、角換わりをやめる

・これまでずっと指し続けてきた矢倉をやめる

・対居飛車はponanza流の57歩型雁木で戦う

・対振り飛車は今まで通り相振り飛車で戦う

 

■勉強法見直し

・ソフトを活用する。対局後に棋譜解析をかけて評価値を出す。

・雁木伝説を購入。何度もよく読みよく出る筋をマスターする

・プロの終盤の棋譜並べ(藤井四段・A級順位戦)を行う

・(検討中)あゆむ流のソフト対戦を取り入れる?

 ソフトと対戦して詰みまで指して負ける

 形勢が大きく振れた局面(+2000くらい?)まで戻して有利な方をもって勝つ 

将棋強くなる方法 初心者から初段まで 初段から六段まで | 元奨励会員アユムの将棋研究ブログ

 

■戦法・勉強法見直しの理由

一番の理由は「矢倉で全く勝てていない」という現状が打破できなかったことです。

主戦法を脇システムにして勉強してきましたが、脇システムになっても勝てないし、

それ以外での急戦はもっと勝てない状況が続いていました。

一言でいうと「勝ちパターンがない」状態に陥っていました。

私はずっと▲46銀▲37桂戦法をメインにしていてこの時は森内先生の矢倉の急所などを徹底的に勉強して勝率6割を維持していたのですが、△45歩の出現以降加藤流と脇システムに切り替えて戦ってきたものの結果が出ませんでした。

雁木はもともと対急戦の作戦として興味を持っていたものの、「雁木伝説」を買うかで半年前くらいから迷っていました。

迷っていたのは雁木を採用してしまうと、プロの流行戦型についていけなくなりプロの将棋に興味がなくなってしまうのを恐れていました。特にずっと続けてきた順位戦の切り抜きがあまり参考にならないのではと危惧していました。

それで横歩取りにチャレンジしたのですが、わかったことは「流行が早すぎて勉強した局面になかなかならない&すぐに結論が変わってしまう」ということでした。

斎藤流の△55角と青野流を勉強したのですが、研究した局面にはあまりならず。。。

雁木への転向を後押ししたのはソフトが雁木を有力とみている点と、藤井四段が「ソフトの評価値が出るようになったのは画期的」と語っていたこと、ニコ動のいしばしさんが雁木もどき&ソフト解析で急激な上達を遂げていた3点です。

これまでソフトによる勉強に何度もチャレンジしたものの、自分の頭で考えなくなりかえって弱くなってしまったという失敗を経験していたためためらいがあったのですが、決断しました。

 

■雁木転向後からこれまで

7/8に雁木伝説を購入して雁木党に転向しました。

これまで練習将棋含めて30局くらい雁木を指した感想は以下の通りです

・雁木になる率が高い。今までは矢倉・相振りが半々くらいだったが、雁木を指し始めてはやく▲67銀とあがるようになると相手は居飛車にする割合が増えた気がする

・先手でも後手でも雁木を使えるのがうれしい

・対棒銀、対居角左美濃、角交換型、三手角型、攻める雁木の5種類くらいのパターンになる。どれもソフトで評価値出すと割と雁木側悪くない値がでる

・▲45歩~▲45桂の仕掛けがかなりの確率でできるのがとても大きい。攻め方が固定化できて研究しやすいのと、右桂が必ずさばけるので悪くてもそれなりの勝負になる

・自陣は手がつくと粘りがきかない。相手の攻めが来る前にいかに攻めを続けられるかが大切。

・▲45歩から一方的に攻めて快勝できた将棋が何局もあった。求めていた「勝ちパターン」が手に入りそう。

・今のところ雁木の勝率は5割程度。研究して悪手を減らせばもっと勝てる気がする

2017年はずっと下降トレンドで悔しい思いをしてきましたが、雁木を引っ提げて8月以降再浮上を狙っていきたいとおもいます。

 

 

 

 

 

読みと終盤力を強化するメニューを考えた(指定時間オート棋譜並べ)

終盤力と読みを鍛えたいと思い新しい勉強法を考えました。

名付けて「指定時間オート棋譜並べ@終盤」です

普通の棋譜並べとの違いですが、

・アプリを使って所定時間毎に自動で盤面を動かす

・投了前の40手だけを並べる

・勝った方をもって考え、持ち時間60秒で考える 相手の手は10秒で指す

・予測手を紙に書いて答え合わせをする

必要なものはフラ盤とtinytaskというアプリです。

<やり方>

①フラ盤で棋譜を開き、投了40手前の局面にする

②tinytaskの青丸ボタンを押して記録を開始し、フラ盤の”1手進む”にカーソルを持っていく

③60秒経過したら1クリック、70秒経過後にさらに1クリック押して2手進めて、tinytaskの赤丸ボタンを押す

④tinytaskのツールボタンを押して"continuous playback"(無限ループ)にチェックを入れる

⑤緑の⇒ボタンを押して対局開始

※注意※停止の方法をhelpで読んでからやってください!知らないと止められなくなります(break か scroll rock か ctrl+alt+shift+Pで止まる)

⑥ノートを用意して、1手ごとに自分の予測手を記入する

⑦1問5点で答え合わせをする

hujiisouta.seesaa.net

 

tinytask.jp.uptodown.com

 

■試してみた結果

藤井聡太さんの棋譜で3局試してみたところ以下の結果でした

加藤戦 10問正解 50点

豊川戦 12問正解 60点

増田戦 14問正解 70点(過去に一度棋譜見ていたが)

取る一手の局面も多いので70点くらいは取れるかと思っていたのですがやってみるとなかなか当たらないです。最後の詰みの手は今のところ読み切れていて当たるとうれしいです。

 

最近は平日仕事終わって寝る前に1局練習将棋を指すのを日課にしていたのですが、読みを鍛える意味ではこの勉強法に取り組んだ方が効果があるかもしれません。

・あと何手で投了かがわかるので、寄り形から逆算して指し手を考えられる

・答え合わせをすることで何点取れたか張り合いがでる

・準備があまりいらず簡単にできる

・純粋に藤井聡太さんの棋譜を勉強するのが楽しい

 

思い付きの割にはなかなか面白いので27連勝の棋譜を順番に並べて勉強しようと思います。

 

5月の成績 ソフト解析と問題の答えをすぐに見るのはやめる

■2017年の成績

1月 1勝6敗 R1834⇒1756

2,3月 対局なし

4月 4勝2敗 R1756→R1788

5月 1勝4敗 R1788→1753 ●●●●○

 

5月はGW中に4連敗し、レートを落としてしまいました。

 

■原因分析

・4月の中旬に将棋ソフトをバージョンアップして、解析をしやすくした

 その結果対局後にすぐに棋譜解析させて自分であまり考えず感想戦を終えてしまっていた

・終盤の問題を解きまくっていたが、すぐに答えを見てしまい自分の頭であまり考えなかった

⇒2つに共通するのは「自分の頭であまり考えなくなっている」という点です。

 前から気づいていたことですが、私は”読みの力”がほかの二段の方と比べて弱いようです。将棋ソフトの解析とすぐに答えを見ることに注力した結果、読みの力がさらに弱くなったように感じ、GWは読み抜けによるうっかり(馬をただで取られる・勝手読みをする)が多発しました。

将棋は考えてから指さないといけないのに、何も考えずぱっと指してしまっていました。これでは勝てませんね。今振り返ると考えるのが嫌になっていたんだと思います。

 

■勉強法の変更

GW直後から勉強法を変えました

・ソフト解析はやめる

・終盤の問題解きまくるも中断。

 終盤の問題は寄せの手筋200や囲い崩しのような手筋系の問題は覚えることに意味がありそうですが、次の一手などの問題は自分の実戦で出現するわけではないので覚えても再現性がないのであまり役に立たないことに気づきました。

詰将棋に立ち返ってたくさん解く

 5手詰 860問完了

 毎日新聞詰将棋(11手くらい) 過去の問題約15問

 tryeveryday 約15問

いっつも詰将棋を解こうと決心してなかなか続かないのですが、今回は継続していきます。