危機を察知できず負け
図は矢倉脇システムの中盤戦です。
後手が銀交換をした後、▲59角に銀取りを受けた局面です。
<対局中の考えていたこと>
・後手玉を攻める手のみ考えていた
・当初予定は▲26歩から銀を取れると思っていたが、△37歩成〜△36銀で逃げられてしまいうまくいかなそう
→35歩の拠点と持ち駒の銀を生かして崩したいのでまずは5筋の突き捨てを一本いれたい
<図からの指し手>
▲5五歩 △8六歩
▲同歩 △同角
▲同角 △同飛
▲8七歩
▲55歩に手抜きで8筋を攻められてしまいました。角交換になり、▲87歩と受けても十字飛車の筋が見えていて・・・
<図からの指し手>
△6六飛
▲同金 △3九角
▲6八飛 △5七銀
案の定飛車を切られて△39角と打たれてしまいました。
<図からの指し手>
▲3八飛 △6六銀成
▲3九飛 △6七銀
▲7二飛 △7八銀成
▲同玉 △7七歩
<図3で考えていたこと>
・▲67金と引くか、▲38飛の2択
△66銀成とされても3枚の攻めならなんとかなるのでは?
→▲38飛を選択
攻め合いになるかと思ったのですが・・・
図4となりあっさり寄せられてしまいました。
<反省>
・図1で▲26歩がうまくいかない誤算に気づくのが遅れたこと、△86歩からの攻めを見落としたのが1つめの失敗
・図3で▲67金引 △68銀成 ▲同金と自玉の固さを優先する指し方を選べなかった
→自玉の安全が第一の考えに沿えなかった、飛車を取られたくないという気持ちが勝ってしまった
自玉がを安全にしないと、最近のテーマである長い終盤戦にはなりません。
急所の局面で優先する価値観はやはり第一は自玉の安全ということを改めて体に染み込ませないといけないと思いました。
と、ここまで記事を書いた後にコンピュータに検討してもらったのですが、
△67銀の局面はなんと先手優勢とのこと
ここで▲23歩とたたくのが好手で、
(1)△同玉だと ▲67金 △同成銀 ▲56角 で王手銀取り
(2)△同金だと ▲7二飛△4二金打▲6七金△同成銀▲5六角 で先手よし
とのことでした。
▲56角のラインはなんとなく見えてはいたのですが・・・
とりあえず1本たたくというのが大事なんですね。勉強になりました。