私は将棋の棋譜並べが好きでこれまでいろんな方法を試してきました。
今回新たな方法を始めてみましたのでご紹介します。
■これまでの方法
①音声棋譜並べ
音声棋譜並べのすすめ - 矢倉相振感想戦ブログ(将棋24)
棋譜をテキストから音声データに変換して棒読みちゃんで読み上げてもらう方法です。
利点: 盤面から目を離さないので集中できる
欠点: 読み上げに時間がかかるので高速で並べられない
②脳内棋譜並べ
頭の中で駒を早く動かすトレーニング(高速脳内棋譜並べ) - 矢倉相振感想戦ブログ(将棋24)
棋譜を中盤の局面あたりから丸暗記して並べる方法です
利点: 覚えて並べるので早く並べることができる
欠点: 局面図作成と、棋譜を手書きで紙に書くのが面倒
これまで試してきた方法はいずれも時間がかかる、準備が面倒などで続きませんでした。
今回の方法(パラパラPDF方式)
結局ki2ファイルを見て並べるのが一番かと思ったのですが、ki2ファイルは1ページに符号がたくさん書いてあって自分がいまどの行を見ているのか途中でわからなくなってしまう欠点がありました。考えた結果、次の手順で1ページ6手のみ表示させるPDFを自作してみることにしました。
パラパラPDFの作り方
①ki2ファイルを用意する
②秀丸エディタのマクロ機能で、勝った側を手前にする、PDF作成時に改行するコードを埋め込む処理をする
下記リンクは秀丸マクロのサンプルです。拡張子を.macにして秀丸で実行すると変換してくれます。
http://blog-imgs-95.fc2.com/r/i/b/ribaudy/pdf.txt
③下記サイトでPDFに変換する
md2pdf.higty.xyz
④PDFファイルをドロップボックスでタブレットと共有する
⑤タブレットでPDFファイルをパラパラめくって棋譜並べをする
できあがりのサンプルは下記リンクをクリックするとダウンロードできます。
http://www.creative-hive.com/creativehive/uploader/uploader.cgi?mode=downld&no=1762
やってみた感想
切り抜いていたA級順位戦の棋譜2年分90局を並べています。
①並べるスピード
5局30分かからず並べられるようになりました。紙で並べていたときより2倍くらいのスピードになった気がします。
棋譜を目で追うストレスが軽減されてサクサク並べられます。
ページを手でシュッシュっとめくれるのがいいですね。
②勝った側を手前にした効果
終盤の勝ちに持っていくための手を勉強できるようになった気がします。
毎局○○さんの名局集というつもりで並べられるのもいいところです。
③解説がなく並べる効果
これまでは新聞の切り抜きを見ながら並べていたのですが、解説をちらちら見ながらでなんとなくわかったような気がしてしまっていました。
今回棋譜のみを並べることで、どこで形勢に差がついたのか、並べている最中には全くわからなくなりました。
並べた後で解説を読むことで理解が深まった気がします。