将棋上達日記(雁木・相振)

将棋24で三段の筆者の対局日誌です。雁木・相振飛車で戦っています。

横歩取り業界に参入しようと思います

2月は一局もレーティング対局をしませんでした。

1月に負けが込んだのと、居角左美濃出現の影響で自分のこれまでの戦法が指しづらくなってしまい対局に自信をもって望めなくなったので少し休むことにしました。
以下長文ですが振り返りです。

■これまでの私の序盤戦法
・先手でも後手でも角道を止めて矢倉にする
・毎回同じ形になるように▲66歩、△44歩型の矢倉にする
・相手が飛車を振ってきたらこちらも振って相振りにする

■居角左美濃出現のおかげで困った点
・(先手の例) ▲66歩 ▲77銀型に組むと居角左美濃に組まれてしまう。
 対策を色々調べたけど、どうにもうまい対策がみつからない。
 一方的に攻められてひたすら受ける展開になってしまう
 ▲76歩△84歩▲68銀なら △34歩▲77銀で67歩型で組めるが、
 ▲76歩△34歩▲66歩だと、左美濃の餌食になってしまう。

■後手番の 25歩先決めの△33角型が戦いづらい
局面検索をしたところ、9勝16敗で負け越しているので、後手番の戦い方を見直したい
⇒それなら84歩とついて角道を止めない矢倉にしたら?
 ということで後手番で2手目に△84歩と指す練習をしていたのが2月の前半だったが、結果としてはこれはやめた。

■後手番2手目△84歩をやめた理由
・矢倉になる確率が低い R1800くらいの人の棋譜を30局ほど調べたが、
 2手目△84歩で先手が矢倉にしてくれる確率がたったの10%程度だった。
・2手目△84歩を指すと、先手中飛車、先手四間飛車、角換わりの勉強をしないといけない。角換わりが特に最近速攻で▲45桂とするのが流行っていて指す気がしなかった

■後手番で横歩を検討する
・戦法の出現率は勉強するうえで重要だと思い、今度は▲76歩 △34歩の時に 3手目 ▲26歩とされる割合はどの程度か過去の棋譜から調べてみた。
初手 ▲26歩率 10局 12%
初手 ▲76歩率 69局 88%
   うち 3手目▲26歩率 43局 54%!!
なんと半分以上も出現することがわかった。2手目に△34歩、4手目に△84歩を自分が指せば5割以上横歩取りになるということ。

■後手番で横歩を指すのに必要な準備
・これまで横歩は1局も指したことがなかったので全く知識がなかったが、
 調べてみると横歩とりは後手が戦法の選択権が多いということがわかった。
・つまり、先手番だと勉強必須の△45角戦法や△23歩戦法などの奇襲を使わないのであれば勉強不要
・現在流行っているのは84飛+52玉+72銀型で、これとあとは先手から誘導できる青野流さえ勉強しておけばOK。(プラス勇気流▲68玉もいる)

→後手横歩は意外と参入障壁が低いことがわかった。

 

■勉強テキスト
・昨年買った糸谷・斎藤の現代将棋解体新書の横歩編
順位戦切り抜きの横歩の棋譜 22局
・24高段で横歩指す人の棋譜 20局程度

■これまで練習で指した感触
・斎藤流で▲36歩の瞬間に△86歩から飛車切って攻める指し方がとてもわかりやすく戦法初心者でも指しやすい

・斎藤流を受けてくれなくても今度は三枚堂流があり後手が攻め続けることができる
・後手番で積極的に攻められるのがよい
・急戦でボコられるのを心配していたが、とりあえず歩交換後△52玉と上がっておけば すぐにはやられない。
・すぐ終盤になり、棋譜も短いので棋譜並べがサクサクできて楽しい。

今のところ後手番9局指して横歩出現率4局。大体予想通り。
しかも指し始めたばかりなのに3勝1敗で勝ち越している

ということでもう少し練習したら本番投入したいと思っています。
新しい戦法を勉強するのは永らくしていませんでしたが、新鮮で楽しいですね。

指しなれない戦法を指す不安もありますが、楽しみのほうが大きいのでチャレンジしたいと思います。

 

■戦型選択見直し(2017/3/4)
先手
 ▲76歩に△84歩なら▲77銀型矢倉
      △34歩なら▲66歩から矢倉か相振飛車

後手
 ▲76歩△34歩▲26歩なら横歩
 ▲76歩△34歩▲66歩なら相振か矢倉
 ▲26歩~▲25歩ならいままで通り△44歩△33角で矢倉模様
 課題 横歩取らずの相掛かり模様と先手から一手損角換わりのときの指し方