9月の成績
2016年度の成績
月 | 勝敗 | レート推移 |
---|---|---|
1月 | 5勝3敗 | R1710→1746 |
2月 | 5勝3敗 | R1746→1789 |
3月 | 5勝3敗 | R1789→1822 |
4月 | 2勝4敗 | R1822→1793 |
5月 | 5勝3敗 | R1793→1825 |
6月 | 4勝3敗 | R1825→1844 |
7月 | 3勝6敗 | R1844→1804 |
8月 | 5勝3敗 | R1804→1852 |
9月 | 2勝2敗 | R1852→1852 |
36勝 30敗
2016年最高R 1888 2016/6/18
8月の内訳
○●○●
矢倉37銀 1-0
矢倉その他 0-1
相振三間 0-1
相振その他 1-0
対抗型 0-0
右玉 1-0
時間切れ 0-0
9月は指分でした。レートが上がってきて対局にビビってしまいあまり指せませんでした。。。
■原因分析
・矢倉序盤で大失敗が1局(5筋から急戦されて潰された)
・相振三間飛車でいつもの形を採用せず惨敗した。
→嫌な手順があっても自分の形を貫かないといけない。そのための準備をする
■8月の勉強
詰将棋 700問達成(5手詰ハンドブック2を4周)
詰将棋Tryeveryday 5問達成
将棋世界詰将棋3手5手 10問達成
日曜日の新聞詰将棋(11手) 4問達成
対局結果をノートにメモ 4局達成
NHK杯観戦 4局達成
ブログ記事アップ 4記事達成
9月も詰将棋をがんばって解きました。
最近根を詰めて将棋の勉強を一生懸命していたのですが、どうもやりすぎたようで疲れが溜まってしまいました。
詰将棋とかないと、棋譜並べしないと、勝たないとといつの間にか自分を追い込んでしまっていたようです。
強くなりたいという目標はありますが、所詮は趣味なので焦らず自分のペースで続けていきたいと思います。
同じ手を食って負け
24は多くのユーザーがいるので、特定の相手に対して対策を練るのではなく、不特定多数の人と戦える自分の戦法を磨くのが大切だと思っていました。
この考えは今でも大事だと思っているのですが、レートが上がってくるにつれてユーザー数が減ってきて同じ相手と繰り返し戦うことが増えてきそうです。
本局は矢倉になったのですが、以前やられた指し方と全く同じ負け方をしてしまいました。
本譜の進行
図は矢倉の序盤戦です。先手が私です。最近私は先手番の矢倉で相手の居角左美濃急戦を警戒して▲25歩を早く決めています。
<図1からの指し手>
▲78金 △64銀 ▲58金 △52飛
図2となって5筋の勢力で負けていて早くも苦戦になってしまいました。△53銀でてっきり△75歩からの棒銀の攻めを狙っていると思い▲78金と受けたのですが、相手の狙いは5筋だったのです。
実は図2の局面は8月11日に全く同じ局面に遭遇していました。相手も同じ方でその時は完敗を喫していました。
<8/11の敗戦譜>
<図からの指し手>
▲6七金右 △5五歩
▲5七銀 △5六歩
▲4六銀 △3二金
▲5八飛 △5五銀
▲同銀 △同飛
▲3六銀 △5七銀
▲2八飛 △5二飛
▲4五銀 △4六銀成
▲同歩 △5七歩成
この時はあまりにひどい負け方で反省をブログにしていなかったのが祟りました。
<本譜の進行>
<図からの指し手>
▲67金 △55歩
▲同歩 △同銀
▲26飛 △66銀
▲68玉 △67銀成
▲同玉 △44銀
前回あまり変わらないひどい形にはなってしまいました。
この後中央に厚みを築いて持ち直したものの、自玉の薄さがたたり最後は食い破られて負けてしまいました。
反省
図1では▲57銀と上がるべきでした。これなら△52飛にも▲58飛と回って受けることができます。
今後は同じ相手と戦うことを想定していっそう負けた対局の振り返りをしっかりしないといけないと思いました。
高段の方のブログを拝見していると、過去の対局をしっかり整理されているのがよくわかります。
神五郎さん
53銀型三間飛車オンリーで戦っています
zingoroh.blog.fc2.com
masarusumeragiさん
右玉を得意とされています
masarusumeragi.hatenablog.com
万全の体勢から攻めて快勝
将棋は攻めることだけ考えていると、自玉がおろそかになっていつの間にかカウンターを食って失敗ということがよくあります。自分の調子がいい時は攻守両面を考え、相手との間合いをはかって一番いいタイミングで攻めている時です。
本譜は相振飛車で互いに向飛車で矢倉になった将棋です。(先手が私です)
本譜の進行
<図1からの指し手>
▲46歩 △35歩
▲同歩 △同銀
▲46歩 △44銀
▲56歩
先手の狙いは一旦86飛と浮いて▲75歩からの棒銀攻めです。ここですぐに攻める手も考えたのですが、58金が浮いたままで、銀交換後△49銀の反撃があるので、▲46歩から自陣を整えることにしました。
<図2からの指し手>
△82玉
▲47金 △72金
▲96歩 △94歩
すぐに攻めることを諦め自陣を盤石にしましたが、相手も82玉、72金と寄ったので、棒銀の攻めはなくなってしまいました。
(▲75歩△同歩▲同銀△74歩▲84歩に△75歩で銀取られてしまう)
しかし、△94歩と突いてくれたので別の攻め筋が生じました。
<図3からの指し手>
▲75歩 △同歩
▲同銀 △74歩
▲86銀 △62金左
▲75歩からの銀を繰り替えるのが手筋で、図4になって端攻めが確約されました。
ここからは脇システム、加藤流後手棒銀で散々使っている端攻めの手筋を炸裂させることができ一気に優勢になりました。
<図4からの指し手>
▲95歩 △同歩
▲同銀 △同香
▲同香 △93歩
▲99香 △76銀
▲66角 △67銀成
▲93香成
図5で端を破る事に成功し、以下勝つことができました。
反省
良かった点
図1の局面で焦って攻めを急がずじっと▲46歩から矢倉を完成させたこと。
△94歩の緩手に乗じて一気に端攻めを決めたこと。
本局は矢倉と相振飛車を指している事が活かせた一局になりました。
以前はR1800代の人との対局は苦戦続きでしたが、最近は本局のような快勝もできるようになってきました。
これで三段まであと2勝。気合を入れて勉強したいとおもいます。
詰ますか詰めろか受けるか
終盤の鉄則は①相手玉が詰むか?→②自玉詰まないか?→③相手玉に詰めろがかかるか?→④自玉に詰めろがかかるか?の順に考えると本に書いてありますが、これがなかなかできません。
図は矢倉の終盤戦です。(後手が私です。)
本譜の進行
自玉は金二枚で守っていて固く、攻め駒も4枚あり勝ちがありそうな局面だと思っていました。
が、どのように詰めろをかけたらよいかわからず、攻め駒を補充してから攻めようと思い、△46銀 ▲同歩 △39角と指しました。
この時点では先手玉に詰めろをかけようかけようとばかり読んでいて、△86飛成とか△89飛成とか△93角とか考えていましたがうまい手が浮かばず。そして相手は▲33歩。
これは取る一手だ、精算したあと金二枚縦に並ぶ形がゼットだと思って△33同桂 ▲同桂成 △同金右と指しましたが、ここでいきなり▲31銀と詰ましに来られました。
相手の持ち駒を見ると金銀銀銀桂香と盛りだくさん・・・・
ああ、やばい詰まされるかもと思い始めた途端に、今頃になって相手玉を詰ます筋を考えはじめます。
「△57角成 ▲同玉 △39角 ▲48合 △同角成で詰むんじゃない・・・?」
しかしとにかく自玉が王手の状態なので
△31同玉 ▲42銀 △同金 ▲22金 △41玉 ▲53桂 △61玉 ▲62銀 と進みました。
あれ?意外と後手玉詰まない?これは先手玉詰めば勝ち?
と思って、△57角成 ▲同玉 △39角だと合駒してくれず▲47玉でダメと気付き△57角成 ▲同玉 △48角 ▲同玉 △67と を読み始めます。
でも玉上に逃げられてだめかな・・・
と思ったところで、△52玉と逃げたのですが、そこでなんと相手の方が時間切れして私の勝ちになりました。
投了図の図6では実は▲61銀不成 △53玉 ▲42龍 以下の詰みがありました。
局後の検討1 即詰みがあった
図3で自玉が危なくなってから慌てて読みだした△57角成からの詰みがありました
図3からの詰み手順 △57角成 ▲同玉 △48角 ▲同玉 △67と ▲37玉 △36金 ▲同玉 △38龍 ▲37歩 △24桂まで詰み
図3で私は全く相手玉を詰ますことを考えていなかった。△57角成▲同玉でダメと判断してしまいました。この手順で勝っていたら気持ちよかったですね。
局後の検討2 桂の犠打で時間を稼ぐ
図2で△39角に変えて、対局中に考えた△89飛成も有力そうだったので検討しました。
図2からの変化 △89飛成 ▲33歩 △84角 ▲75香 △74桂
△74桂を取らないと先手玉は詰んでしまうので先手は▲74同龍と取るしかありません。
そこで△33桂 ▲同桂成 △同金右と手を戻すと、龍がそれて後手玉の詰めろが消えます。
ここで 先手が再び龍を入ると
▲72龍 △74桂 ▲同龍 △95角
で桂の犠打を連発して△95角が詰めろになり後手が勝ちそうでした。
今日の反省
・自玉の安全度にかかわらず相手玉が詰むかをまず考える
・33歩は取る一手ではない。一手の余裕を活かして△74桂の犠打や即詰みを狙う
・金2枚(32金33金)並んだ形はゼットではない
・△74桂の犠打で手を稼ぐ
詰み、詰めろ、受けを使い分ける勉強になった一局になりました。
A級順位戦2回戦の感想
毎日新聞でA級順位戦2回戦の掲載が終わりました。振り返ります。
A級順位戦二回戦の結果
カード | 戦型 |
---|---|
×渡辺ー広瀬○ | 横歩 |
○羽生ー森内× | 矢倉 |
○稲葉ー深浦× | 角換 |
×三浦ー佐藤○ | 向飛車 |
×行方ー屋敷○ | 矢倉 |
2勝 | 広瀬7 稲葉9 |
---|---|
1勝 | 羽生1 行方2 渡辺3 佐藤4 屋敷5 深浦8 |
0勝 | 森内6 三浦10 |
若手の広瀬さん、稲葉さんが連勝スタートとなりました。渡辺さんは先手番で広瀬さんに負けたのは痛いですね。終盤力で負けてしまった印象で、後をひきそうです。あと佐藤さんのチョンマゲ向飛車が炸裂して快勝した将棋も面白かったです。連敗の森内さん、三浦さんは元気ないですね。
2回戦の気になった将棋レビュー
羽生ー森内戦が矢倉になり、久しぶりの46銀37桂型戦法になりました。
<図からの指し手>
▲7四銀 △6二角
▲8五銀 △4五歩
▲3三桂成 △同銀上
▲4五銀 △2六角
▲7六銀
▲74銀△62角▲85銀が初めて見た手筋でした。銀を取ると▲74桂で飛車角の両取りがかかってしまうんですね。結局取られそうな先手の銀が生還してしまいたちまち先手有利になりました。
<図からの指し手>
▲7四歩 △7二飛
▲8四角 △7七歩
▲同金寄 △7五歩
▲同角 △1四銀
▲4六桂
図3は桂得で先手優勢の局面ですが、どうやって後手玉を攻めるのかなと思っていたら羽生さんの手はなんと▲74歩!後手は攻め駒が全く働いてなく超ゆっくり攻めてOKという大局観がとても勉強になりました。この後も先手が一方的に攻めて快勝しました。
8月の振り返り
2016年度の成績
月 | 勝敗 | レート推移 |
---|---|---|
1月 | 5勝3敗 | R1710→1746 |
2月 | 5勝3敗 | R1746→1789 |
3月 | 5勝3敗 | R1789→1822 |
4月 | 2勝4敗 | R1822→1793 |
5月 | 5勝3敗 | R1793→1825 |
6月 | 4勝3敗 | R1825→1844 |
7月 | 3勝6敗 | R1844→1804 |
8月 | 5勝3敗 | R1804→1852 |
34勝 28敗
2016年最高R 1888 2016/6/18
8月の内訳
○●○●○○●○
矢倉37銀 1-2
矢倉その他 0-1
相振三間 3-0
相振その他 1-0
対抗型 0-0
右玉 1-0
時間切れ 0-0
8月は2つ勝ち越すことができました。
勝ち越しの原動力相振は三間飛車対策です。以前のブログで紹介した一手損高美濃作戦で作戦勝ちできるようになってきました。
三間飛車対策に悩まれている方へ(相振一手損高美濃戦法) - 矢倉相振感想戦ブログ(将棋24)
一方矢倉は脇システム限定で戦いましたが負け越しになりました。経験値を貯める時期だと思って我慢します。
■原因分析
・矢倉序盤で大失敗が1局(5筋から急戦されて潰された)
・脇システムで好調に攻めたあと、受けられて攻めあぐねて負け
・脇システムで相手の反撃に受け間違え負け
→自玉を厚くする、金銀を自玉まわりにペタペタ貼ってがんばる
■9月の戦略(継続)
・経験のある局面に持ち込んで戦う
矢倉は脇システム、加藤流棒銀で挑む
相振三間飛車は1手損高美濃で挑む
右玉は菊水矢倉57銀型で挑む
・終盤粘り強く指す(形勢悪いときに攻め込んでぽっきり負けない。安全第一)
■8月の勉強
詰将棋 840問達成(5手詰ハンドブック1を5周)
詰将棋Tryeveryday 10問達成
将棋世界詰将棋3手5手 10問達成
日曜日の新聞詰将棋(11手) 4問達成
対局結果をノートにメモ 8局達成
棋譜並べ 100局達成
NHK杯観戦 4局達成
ブログ記事アップ 7記事達成
8月は夏休みに特訓と称して詰将棋毎日60問、高速棋譜並べ毎日15局(合計100局)に取り組みました。
特訓の効果を感じられた部分もあったので、また別の機会に報告したいと思います。
NHK杯石井ー谷川戦レビュー 一手得する手筋
日曜日のNHK杯は石井四段の圧勝でした。私もよく経験する戦型でしたので非常に勉強になりました。
<図からの指し手>
▲9七桂 △4五歩
▲2二角成 △同飛
▲6六角
先手の理想型は▲66角〜▲77桂から▲85桂と跳ねて9筋を狙うものですが、
ここで▲97桂として後手に45歩を突かせると▲66角の一手を得できるのですね。
この手筋は知りませんでした。後手に穴熊に組まれていますが、先手の攻撃型が理想型で先手作戦勝ちになりました。
<図からの指し手>
▲7七角 △2三飛
▲8五桂 △7四歩
▲7五歩 △8四歩
ここで私はてっきり▲66角として攻めるのかと思ったのですが、すぐに▲66角だと△26歩 ▲同歩 △65銀があるんですね。(▲97桂なので ▲65桂とできない)
<図からの指し手>
▲8五歩 △同歩
▲6六角 △7五歩
▲8五飛 △7四金
▲3三角成
△84歩型で△83金と受けられて経験上これは攻めづらいと思っていたのですが、待望の▲66角が出て▲33角成であっという間に決まってしまいました。プロの将棋でこんなにきれいに決まったのは初めて見ました。対穴熊の向飛車は苦手意識全くなかったですがやはり有力ですね。
▲97桂、△26歩からの十字飛車、▲85歩△同歩▲66角からの決め手と非常に勉強になる一局でした。