将棋上達日記(雁木・相振)

将棋24で三段の筆者の対局日誌です。雁木・相振飛車で戦っています。

2018-01-01から1年間の記事一覧

将棋倶楽部24で三段に到達しました(昇段体験記第五回 勉強方法・ノート術)

三段昇段記を長々と書いてきましたがこれで最終回です 最終回は勉強方法、ノートの使い方、おすすめの本について書きたいと思います。■勉強方法 以前の記事でも書てますがこの1年私は以下の勉強法で上達することができました (1)5手詰将棋を60問解く(1問1…

将棋倶楽部24で三段に到達しました(昇段体験記第四回 森内将棋への傾倒)

今回は受け将棋(森内将棋)について書きたいと思います。■私の棋風の遍歴 (1)24デビュー当時 24にR300程度で参戦した当時(10年以上前)は羽生の頭脳や藤井さんの指しこなす本を熟読したノーマル四間飛車で戦っていました。 四間飛車は3手目(4手目)に…

将棋倶楽部24で三段に到達しました(昇段体験記第三回 技術面の進歩)

昇段体験記の予定テーマを変更して先に技術面の進歩について書きたいと思います ■寄せの足場を作るこれは今年3月のA級順位戦最終局をニコニコ生放送で見ていた際に教わった言葉です。広瀬-豊島戦で図の局面で広瀬さんが▲64桂と打ちました。 ここから△19…

将棋倶楽部24で三段に到達しました(昇段体験記第二回 雁木)

皆さんやっている24ログイン画面の画像貼るの忘れてました。単なる数字ですが、これを見るために頑張ってきたとおもうと嬉しいです。 さて、昇段体験記第二回は雁木について書きたいと思います。2017/7より雁木を居飛車の主戦法として採用することを決めま…

将棋倶楽部24で三段に到達しました(昇段体験記第一回)

ついにこの日がやってきました。2013年6月8日に24で二段に昇段して以来、5年5ヶ月の月日を経て遂に三段になることができました。これから何回かに分けて昇段体験記を書いていきたいと思います。第一回 挑戦して失敗した日々(〜2017年7月まで)第二回 雁木…

7,8月の対局・トレーニング振り返り

2018年の成績 1月 5勝7敗 R1635→1614 2月 5勝3敗 R1614→1647 3月 4勝2敗 R1647→1682 4月 6勝1敗 R1682→1764 5月 1勝3敗 R1764→1732 6月 4勝2敗 R1732→1766 7月 5勝2敗 R1766→1817 8月 5勝4敗 R1817→1843 2018年成績 59戦 35…

5,6月の対戦結果と勉強結果

2018年の成績 1月 5勝7敗 R1635→1614 2月 5勝3敗 R1614→1647 3月 4勝2敗 R1647→1682 4月 6勝1敗 R1682→1764 5月 1勝3敗 R1764→1732 6月 4勝2敗 R1732→1766 2018年成績 43戦 25勝 18敗 0.585,6月は5分の成績となりました。 雁…

大駒の効きを止める犠打

24高段者の対局から。図は後手が桂頭を攻めようとしている局面です。ゆっくりしていると桂馬を取られているので先手は急ぐ必要があります。 <図からの指し手> ▲5七歩 △4七銀右成 ▲同金 △同銀 ▲6五桂 △同歩 ▲4七銀 △6六歩 ▲5三銀 △6三王 ▲5六銀 △…

先手を取って受ける

24高段者の対局から。図は対抗型の終盤戦です。 後手が手番を握って攻め込んでいますが、先手はどう対処するか。駒割は先手の桂香得です。 <図からの指し手> ▲7八角 △6七銀 ▲同角 △同角成 ▲7八銀 △同馬 ▲同金 △5九飛 先手は角を合わせて先手を取って…

攻められる前に受ける。万全にしてから攻める

24高段者の対局から。図は対抗型の終盤戦に入りかけたところです。 先手が香得、後手の△44金が負担、手番は先手です。先手がよさそうですが△88銀は鋭い手です。先手はどう指すか。 <図からの指し手> ▲5九香 △8九銀 ▲同玉 △7七角成 ▲8八銀 △5五馬 …

王手は詰ます時までかけない

24高段者の対局から。図は後手が猛攻をしかけた局面で先手玉はかなり危ない状態です。駒割は角vs(銀 と金)の交換で後手が少し駒得。手番は先手ですが金取りを受けないといけません。角2枚でどうやって反撃するか。 <図からの指し手> ▲7七桂 △8九銀 …

自玉が詰む条件(駒)を見定める

24高段者の対局から。図は対抗型の中盤戦です。 玉は後手が固く、手番は先手、駒の損得は桂香交換でほぼなし。効率は後手のほうがいいでしょうか。 <図からの指し手> ▲3三と △6六角 ▲同銀 △6五歩 ▲1九歩 △3八龍 ▲3九歩 △4九龍 先手はと金を活用し…

自然な手を積み重ねる

24高段者の対局から。図は中盤戦です。後手の棒銀が残ってしまっていて先手よしかと思ったのですが。。。 <図からの指し手> △9五歩 ▲4五銀 △5三角 ▲5六飛 △9六歩 ▲5四銀 △同銀 ▲同飛 △4二角 ▲8八角 △9七歩成 ▲同香 △同香成 ▲同角 △5一香 ▲6四…

一石二鳥の手を指す

24高段者の対局から。図は居飛車の後手が美濃囲いを崩して攻めている局面です。 ここからどう寄せにいくか。 <図からの指し手> △6七金 ▲3四香 △6六角 ▲3二香成 △同金 ▲3五香 △3三歩 ▲4一角 △3一香 ▲1七玉 後手は先手の攻めを無視して攻めてきま…

寄せに必要な駒を把握する

24高段者の対局から。図は先手が金の両取りをかけて優勢な局面です。後手の反撃をどうかわして寄せるか。 <図からの指し手> ▲7八金 △8七歩成 ▲同金 △8六歩 ▲同金 △7七桂成 ▲6八金 △8八銀 ▲6九玉 △6五金 ▲5一角成 △5六桂 先手はしばらく受けに…

駒を取らせる間に仕事をする

24高段者の対局から。図は後手が角金交換の駒損の攻めをしている局面です。△55銀は▲56歩と突かれて後手が困っているように思えたのですが、ここからうまく手をつなぎました。 <図からの指し手> △8六金 ▲8七銀 △同金 ▲同玉 △6九銀 ▲5九飛 △7八銀…

紐をつけている駒に狙いをつける

24高段者の対局から。図は先手が飛車を走った所です。 ここから後手の攻め手が参考になりました。 <図からの指し手> △6九角 ▲6五歩 △6六歩 ▲6八金右 △6七歩成 ▲同金直 △同馬 ▲同金 △69角が受けにくい手。先手は桂馬を外しましたが、すかさず駒の…

最後にワンチャンの局面を作り出す

24高段者の対局から。 図は先手が後手を寄せに行った局面です。 14歩が厳しく先手が手番を握ってそのまま勝つのかと思ったのですが、ここから後手の反撃が勉強になりました。 <図からの指し手> △1七歩 ▲1三歩成 △同王 ▲1七香 △1五歩 ▲2五金 △3四…

4月の24対局結果と勉強結果の振り返り

2018年の成績 1月 5勝7敗 R1635→1614 2月 5勝3敗 R1614→1647 3月 4勝2敗 R1647→1682 4月 6勝1敗 R1682→1764 2018年成績 33戦 20勝 13敗 0.604月は大きく勝ち越すことができました。 雁木 3-0 相振 0-0 対抗型 0-1 時間切れ 3-0 負けた1…

玉に向かってまっすぐに駒を進める

図は24高段者の対局から。角桂交換が行われて第二次戦いに向かっている局面です。駒の損得はなし。陣形のバランスが先手がよいのでここからどういう方針で進めていくか。 <図からの指し手> ▲4一角 △6五歩 ▲同歩 △5六歩 ▲同銀 △5二歩 ▲4五歩 △5三銀…

遊び駒を使って戦力不足を補う

24高段者の対局から。 図はお互いの攻めが一段落したところで、駒の損得はなし、手番は後手、玉の硬さは先手だが後手は玉が広い、駒の効率は先手は銀が遊んでいて、後手は飛車がひどい駒です。 後手を持って見ていたのですが、ここからの三手にびっくりし…

寄せ形のイメージを持つ

24高段者の対局から。(今回は後手側を見ます) 図は角桂と銀銀の交換です。駒の効率は先手が8筋の銀のダンゴが気になるところ。 手番は後手。後手良しでしょう。ここからの攻めが早かったです。 <図からの指し手> △7四角 ▲7五飛 △5六角 ▲5七金 △6…

最強の守備駒を攻める

24高段者の対局から。図は後手が桂馬の両取りをかけてきた局面です。 後手玉は龍がいて硬そうだし、守りの金を取られてはいけないので一旦はうけるのかと思ったのですがそうではありませんでした。 <図からの指し手> ▲2三歩成 △同王 ▲3五歩 △同龍 ▲2…

遊び駒と守り駒を活用して細い攻めをつなげる

24高段者の対局から。図は先手が猛攻して一段落した局面です。 駒割は先手の銀角交換の駒損ですが、後手は角金桂香が全然働いていないので先手優勢です。 先手は攻めが細いのでどうつなげていくか。 <図からの指し手> ▲6四歩 △同歩 ▲7五歩 △同金 ▲6四成…

3月の24対局成績と勉強結果

2018年の成績 1月 5勝7敗 R1635→1614 2月 5勝3敗 R1614→1647 3月 4勝2敗 R1647→1682 2018年成績 26戦 14勝 12敗 0.533月も2月に引き続き勝ち越すことができました。 雁木 3-0 相振 0-2 対抗型 1-0 負けた2局は中盤戦の切れ負けと、入玉さ…

寄り形のイメージを持つ

24高段者の対局観戦から。 図は先手の金取りに後手が受けた局面です。 先手は鉄壁ですが香損なのでゆっくりしていると不利になってしまいます。 とはいえ後手陣も鉄壁でどうしたものか。 <図からの指し手> ▲9五歩 △8二王 ▲6三龍 △同銀 ▲7三金 △同王 …

自陣を万全にしてから一気呵成に攻める

24高段者の対局から。 図は後手が銀交換に成功して、先手は銀を手放して飛車を追ったところです。 銀を手持ちにした後手が指しやすそうですが、ここからどうやって優勢を拡大するのか。 <図からの指し手> △3三銀 ▲6八玉 △5二金 ▲3六歩 △4四歩 ▲5六…

上から押しつぶす攻めは厳しい

24高段者の対局から。後手が駒損ながら飛車を奪って金桂の両取りをかけた局面です。金取りを防ぐ▲67歩△29飛成で反撃かと思ったのですがそうではありませんでした。 <図からの指し手> ▲6四歩 △同金 ▲6五歩 △6三金 ▲7四銀 △6六飛成 ▲8三歩 △7一…

2月の対局と勉強の反省

■2018年の成績 1月 5勝7敗 R1635→1614 2月 5勝3敗 R1614→1647 2月は勝ち越すことができました。 雁木 5-2 相振 0-1 負けた3局は終盤でミスをしてしまい負けてしまいました。 やはり課題は終盤です。 詰む・詰まないを短い時間で正しく判断できる…

終盤は駒の損得より先手を取る

24の高段者の対局からです。 図は後手が先手に催促したところです。 後手玉はいまにも寄りそうですが、攻め駒は少なくギリギリどうかという感じです。 <図からの指し手> △1二歩 ▲同銀成 △同王 ▲3四歩 △4六金 ▲1三銀 △2一王 ▲4六銀 △5六角 ▲4七歩…