最強の守備駒を攻める
24高段者の対局から。図は後手が桂馬の両取りをかけてきた局面です。
後手玉は龍がいて硬そうだし、守りの金を取られてはいけないので一旦はうけるのかと思ったのですがそうではありませんでした。
<図からの指し手>
▲2三歩成 △同王
▲3五歩 △同龍
▲2七桂 △3六龍
▲3五金
先手は両取りを放置して攻めました。23歩成に△同龍は▲35角がきついので同玉。
そして▲35歩〜27桂〜35金が流れるような攻めでした。龍が消えると37の銀が取られてしまうので厳しいです。35に金が残って一気に寄りが見えてきました。
先手は最強の守備駒である龍に狙いをつけていたんですね。
<図からの指し手>
△7八桂成
▲同玉 △7七角成
▲同桂 △2七龍
▲4五角 △3二王
▲4四桂 △4一王
▲3二銀
まで先手の勝ち
後手は狙われている角を切って△66桂を楽しみにしましたが、▲45角が王手龍取+受けにも効いている絶好の攻防手となり大勢決しました。
■ポイント
・最強の守備駒を攻める (この場合は龍)
・紐をつけている駒に狙いをつける (この場合は龍)
・受け一方の手は次善策