将棋上達日記(雁木・相振)

将棋24で三段の筆者の対局日誌です。雁木・相振飛車で戦っています。

駒を取らせる間に仕事をする

24高段者の対局から。図は後手が角金交換の駒損の攻めをしている局面です。△55銀は▲56歩と突かれて後手が困っているように思えたのですが、ここからうまく手をつなぎました。

<図からの指し手>
△8六金
▲8七銀 △同金
▲同玉 △6九銀
▲5九飛 △7八銀
▲同玉 △4五桂
▲4八銀


▲76の浮いている銀と69の割うちに目をつけて手をつなげていきます。そして△45桂と遊び駒を活用します。先手はなかなか銀を取ることが出きません。

<図からの指し手>
△3七歩
▲5五歩 △3八歩成
▲5六飛 △4八と
▲6五銀 △3四飛
▲5四歩 △3八飛成
▲5三歩成 △4七と
以下後手勝ち


△37歩が継続手で攻めがつながりました。ついに銀は取られてしまいましたが、と金ができて後手十分です。▲54歩にて抜いて飛車を成りこんで一気に勝ちになりました。
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■ポイント
・駒を取られるのを恐れるのではなく、取らせる時間に仕事をする感覚を身につける。今回△55銀は取られるまで動かなかった。逃げる手を考えていないようだ
・浮き駒に狙いをつける(今回は▲76銀)
・盤面を広くみて遊び駒を活用する(この場合は△45桂)
・歩の攻めは着実な攻め