将棋上達日記(雁木・相振)

将棋24で三段の筆者の対局日誌です。雁木・相振飛車で戦っています。

寄せに必要な駒を把握する

24高段者の対局から。図は先手が金の両取りをかけて優勢な局面です。後手の反撃をどうかわして寄せるか。

<図からの指し手>
▲7八金 △8七歩成
▲同金 △8六歩
▲同金 △7七桂成
▲6八金 △8八銀
▲6九玉 △6五金
▲5一角成 △5六桂


先手はしばらく受けに回りました。△86歩に▲同金と指したのが驚きでした。△77桂成にどうするのかと思ったら▲68金。 これがあるから玉頭のど急所に成り駒作らせたのですね。
▲68金は金と飛車の守りが一気に働く一石二鳥の手でした。継歩攻めの▲24歩の横利きバージョンですね。(以前書いた記事を思い出しました)
http://ribaudy.blog.fc2.com/blog-entry-215.html
玉の近くに馬を作って寄せが見えてきました。

<図からの指し手>
▲同銀 △同金
▲6四桂 △8三銀
▲7三金 △6八成桂
▲同飛 △7七銀
▲6二角
まで93手で先手の勝ち


f:id:kohshogi:20180312220357p:plain
▲56銀で桂を入手して▲64桂が詰めろで勝ちというのが先手のシナリオでした。
▲64桂は次に▲72金△同飛▲同桂成△同玉▲62飛以下の詰めろなのですね。
後手は△83銀と受けましたが、▲73金がまた詰めろで勝負が決まりました。
投了図以降は△81玉▲82歩△92玉▲83金△同玉▲73角成以下の詰みのようです。
▲64桂や▲73金が詰めろだということをぱっとわかるのが高段の方の強い所ですね。
私は観戦中は詰めろかがわからず、局後に数分考えてようやくわかりました。。。
■ポイント
・一手で2つの駒が効く手はいい手▲68金で金と飛車が守りに働いてきた
・飛車を守りに使う
 ▲68金としたことで▲28の飛車が守りに働いてきた
・相手の攻めに乗じて駒を入手して寄せる
 △56桂を入手してから詰めろ、詰めろで迫って勝ち切った