終盤は駒の損得より先手を取る
24の高段者の対局からです。
図は後手が先手に催促したところです。 後手玉はいまにも寄りそうですが、攻め駒は少なくギリギリどうかという感じです。
<図からの指し手>
△1二歩
▲同銀成 △同王
▲3四歩 △4六金
▲1三銀 △2一王
▲4六銀 △5六角
▲4七歩 △1二歩
▲3三歩成 △同銀
▲同桂成 △1三歩
▲4二成桂 △3六銀
先手はなんと手番を重視して12銀成、▲34歩とすすめました。
後手は丁寧に再び△12歩と受けて▲42桂成と飛車をとった局面は後手玉詰まないので△36銀で後手勝ちだと思いました。丁寧に受けるのが大事なんだなという記事を書こうかと思ったのですが・・・
<図からの指し手>
▲3二金 △同金
▲5一飛 △3一香
▲3二成桂 △同王
▲3三歩 △4三王
▲5六飛成
私の読みは▲32金△同金▲同成桂△同玉▲52飛で角を抜くというものでしたが、▲32金△同金▲51飛がすぐに精算しないうまい手順でした。金は斜めに誘えですね。
▲33歩まで決めて▲56飛成が詰めろ。
つまり▲32金からの手順は詰めろ逃れの詰めろだったのです。
■勉強になったこと
・終盤は駒の損してもスピードを優先させる ▲12銀成〜▲34歩
・駒を精算せずに種駒を残しながら攻める ▲32金〜51飛