万全の体勢から攻めて快勝
将棋は攻めることだけ考えていると、自玉がおろそかになっていつの間にかカウンターを食って失敗ということがよくあります。自分の調子がいい時は攻守両面を考え、相手との間合いをはかって一番いいタイミングで攻めている時です。
本譜は相振飛車で互いに向飛車で矢倉になった将棋です。(先手が私です)
本譜の進行
<図1からの指し手>
▲46歩 △35歩
▲同歩 △同銀
▲46歩 △44銀
▲56歩
先手の狙いは一旦86飛と浮いて▲75歩からの棒銀攻めです。ここですぐに攻める手も考えたのですが、58金が浮いたままで、銀交換後△49銀の反撃があるので、▲46歩から自陣を整えることにしました。
<図2からの指し手>
△82玉
▲47金 △72金
▲96歩 △94歩
すぐに攻めることを諦め自陣を盤石にしましたが、相手も82玉、72金と寄ったので、棒銀の攻めはなくなってしまいました。
(▲75歩△同歩▲同銀△74歩▲84歩に△75歩で銀取られてしまう)
しかし、△94歩と突いてくれたので別の攻め筋が生じました。
<図3からの指し手>
▲75歩 △同歩
▲同銀 △74歩
▲86銀 △62金左
▲75歩からの銀を繰り替えるのが手筋で、図4になって端攻めが確約されました。
ここからは脇システム、加藤流後手棒銀で散々使っている端攻めの手筋を炸裂させることができ一気に優勢になりました。
<図4からの指し手>
▲95歩 △同歩
▲同銀 △同香
▲同香 △93歩
▲99香 △76銀
▲66角 △67銀成
▲93香成
図5で端を破る事に成功し、以下勝つことができました。
反省
良かった点
図1の局面で焦って攻めを急がずじっと▲46歩から矢倉を完成させたこと。
△94歩の緩手に乗じて一気に端攻めを決めたこと。
本局は矢倉と相振飛車を指している事が活かせた一局になりました。
以前はR1800代の人との対局は苦戦続きでしたが、最近は本局のような快勝もできるようになってきました。
これで三段まであと2勝。気合を入れて勉強したいとおもいます。